いかがお過ごしですか。船橋高根教会の牧師の小峯明です。
今年は思いがけない新型コロナウイルスの感染拡大が起こり、世界で、そしてわたしたちの国でも大きな被害がありました。放送をお聞きの皆様の健康が支えられますように神様にお祈りしています。
疫病については、聖書の中にも沢山の言葉がありますが、今日はその一つをご紹介します。それはルカによる福音書第21章11節です。「そして、大きな地震が起こり、方々に飢饉や疫病が起こり、恐ろしい現象や著しい徴(しるし)が天に現れる。」とあります。このイエス様の言葉は、世界が終わるときのしるしについての教えです。単純にこれだけを見ると、これらの災害が起こるとすぐに終わりが来るように思うかもしれません。しかし、これらのしるしは時間的な終わりが近いことを示すものではありません。
なぜなら、大きな地震や飢饉や疫病はこれまでにも歴史の中で繰り返し起こってきたからです。日本でもこれまでに大きな地震が起こってきました。干ばつや台風、水害による飢饉も、歴史の中では繰り返し起こってきました。そして疫病も16世紀にはペストの大流行があり、100年前にはスペイン風邪の流行がありました。
しかし、まだ世界は続いています。最後の審判もまだありません。むしろ、これらのしるしは必ず終わりが来ることを教えています。そして終わりの時にはイエス様が来られます。わたしたちはいつイエス様が来られても良いように備える必要があります。これらのしるしは備えの必要性を教えています。災害が続くかも知れませんが、イエス様がいつ来られてもよいように、慌てず、恐れず、しるしを見て備えましょう。大切なことは、再び来られるイエス様に心を向けて今を生きることです。