おはようございます。銚子栄光教会の牧師、佐野直史です。
私たちの人生において、「出会い」というものは、とても大切だと思います。「あの人に出会っていなかったら、今の自分はない」ということを思わされます。ところで、私たちが「神様」という御方と出会ったならば、どんなに素敵な人生を送ることができるでしょうか。今週は、聖書に出てくる、神様と出会った人たちのお話をしたいと思います。
ヤコブという人は、ユダヤ民族の祖先で、最初に神様に「イスラエル」と呼ばれた人です。彼は今、故郷を離れて、遠いところへ一人で旅立たなくてはいけませんでした。それは、彼が母リベカの教えのもとに、父イサクをだまし、本当は双子の兄エサウがもらうはずだった「長子の権利」と「祝福」を自分のものとしてしまい、怒ったエサウに殺されそうになったからです。彼は自分の過ちゆえに、また難しい家族との人間関係のゆえに、人生の旅路を一人で歩まなくてはいけなくなったのです。
そんな旅の途中、あるところで彼が寝ていると、天まで達する階段が地に向かって伸びている夢を見ました。そして天から、神様が彼のそばに来てくださり、言われたのです。「見よ、わたしはあなたと共にいる。あなたがどこへ行っても、わたしはあなたを守り、必ずこの土地に連れ帰る。」(創世紀28:15)
神様は、私たちといつも共にいてくださる御方です。私たちが人生の旅路を一人で歩み、孤独に悩み苦しむとき、「見なさい。わたしがあなたと共にいる」と言ってくださる御方です。その神様が今日もあなたに出会ってくださいます。