おはようございます。田無教会牧師の中山仰です。
アメリカでのお話です。血液の病気で生まれてすぐ「無菌室」に入らなければならない子供がいました。直接抱っこすることもできません。授乳も、母乳を一度煮沸して冷ましてから与える、という手はずを踏みます。そのような状態の中で両親は祈りつつ、聖書を通して我が子に少しずつイエスさまのことを伝えていったのでした。
そのような環境にあっても、長い間には少しずつ外気が混じり込み、10歳前後のときには非常に危ない状態に陥りました。アメリカには安楽死が認められる州があります。
苦しい呼吸の中で、その子は「お父さん、お母さん、僕を生んでくれてありがとう。そして何よりもイエスさまの救いを伝えてくれてありがとう。僕のことを愛して永遠の命を与えてくれるイエスさまのもとへ行きます。どうか安心してください。」と伝えます。酸素ボンベの口を閉じることを決断して、「イッツ・トライ(閉めて)」と語り、数分の内に召されたそうです。
人間は若くても年をとってもやがて皆、死ななければなりません。死を前にしたそのような時に、真の希望を持つことができますか。主イエス・キリストにある永遠の命を確信できる者は幸いです。聖書には「わたしたちの地上の住みかである幕屋が滅びても、神によって建物が備えられていることを、わたしたちは知っています。人の手で造られたものではない天にある永遠の住みかです。」(2コリント5:1)と約束されています。