いかがお過ごしでしょうか。野島邦夫です。
聖書の中には、人の裸について印象的な場面があります。今回のシリーズではそのような幾つかの箇所を考えてきました。
イエス・キリストは、弱く醜い裸の自分を覆ってあるゆるものから守ってくれる衣です。このキリストの姿を愛と呼び、聖書ではこう言います。「誰が、キリストの愛から私たちを引き離すことができるだろうか。艱難か、苦しみか、迫害か、飢えか、裸か、危険か、剣か。」(ローマの信徒への手紙8章35節)これは、人が生きていて経験するあらゆる困難を総括したものです。ここでの裸は、身ぐるみはがれて瀕死状態になることでしょう、そのまま死に至るかもしれません。また、内面的に、耐えがたい辱めを受けることとも考えられます。
しかし、聖書は続いてこう言い切ります。「しかし、これらすべての事において、私たちは、私たちを愛してくださるお方によって輝かしい勝利を収めている。私(パウロ)は確信している。死も、命も、…他のどんな被造物も、私たちの主キリスト・イエスによって示された神の愛から、私たちを引き離すことはできない。」(ローマ8:37以下)
何と力強い励ましに満ちた言葉でしょうか。弱い自分では到底耐ええないあらゆる困難から、死でさえ、キリストという衣を着ればあなたを、永遠に変わらない神の愛の絆が固く守ってくれます。