ごきげんいかがでしょうか。草加松原教会の川杉安美です。
キリスト教では、イエス・キリストを信じるように勧めます。では、イエス・キリストを信じるとは、具体的に何をどう信じることでしょうか。大きく二つのことをあげることができます。一つは、イエス・キリストは誰なのか、どういう存在なのか、ということです。もう一つは、どんなことをしたのか、ということです。聖書、とくに新約聖書はそのことを中心に教えています。
最初のイエス・キリストは誰なのかということですが、約2000年前にユダヤの地方で活動されたという歴史的な事実は間違いないでしょう。その人物について当時から、何者なのかということがやはり問題になったようです。たとえば宗教的な偉人ではないかとか、神から遣わされた預言者ではないかとか、ユダヤ人をローマ帝国の支配から解放してくれる王ではないかとか。
あるとき、イエス様と弟子たちが船に乗っておられたところ、大変な嵐にあい、船が沈みそうになったことがありました(マタイ18:23-27参照)。そのときイエス様は、風と波を叱りつけて、凪にしてしまいました。それを目の当たりにした弟子たちは驚いて、恐れさえおぼえて言いました。「いったいこの方はどういう方なのだろう。」
つまり自然界を支配できるのは、神様しかいないはずだという驚きと恐れだったのです。
そうなのです。イエス・キリストは、神様なのです。日本でもかつては、現人神という考え方があったので、人となって現れた神様というのは理解できるはずです。イエス・キリストは神様なのです。