ごきげんいかがですか。ラジオ牧師の山下正雄です。
もし、二つの願いをかなえてもらえるとしたら、あなたなら何を願いますか。旧約聖書の箴言には、こんな言葉が記されています。
「二つのことをあなたに願います。わたしが死ぬまで、それを拒まないでください。むなしいもの、偽りの言葉を、わたしから遠ざけてください。貧しくもせず、金持ちにもせず、わたしのために定められたパンで、わたしを養ってください。飽き足りれば、裏切り、主など何者か、と言うおそれがあります。貧しければ、盗みを働き、わたしの神の御名を汚しかねません。」(30:7-9)
自分に定められたパンで生きるというのは、簡単なようで難しく思えます。というのは、何が自分に定められたパンなのか、それ自体が明白ではないからです。今与えられているもので満足せよ、ということだけならば、向上心そのものが否定されてしまいます。いえ、そういう風に考えること自体がむなしいもの、偽りの言葉なのかもしれません。
この箴言の言葉の中心にあるのは、神に従う生き方です。足りないからと言って自力で奪う生き方でもなく、豊かだからと言って、神など何者かと豪語する生き方でもありません。神に向かう心こそ、人生を豊かにする秘訣なのです。
きょうのみ言葉「むなしいもの、偽りの言葉を わたしから遠ざけてください。」箴言30章8節