いかがお過ごしですか?川越教会牧師、木村恭子です。
今回は、世界と人間の創造についてお話ししたいと思います。
旧約聖書の最初にある「創世記」には、神が天と地と人間を含む全ての命をお造りになった様子が記されています。例えば、創世記1章1節には「初めに、神は天地を創造された。」と記されています。人間については「神は言われた。『我々にかたどり、我々に似せて、人を造ろう。そして海の魚、空の鳥、家畜、地の獣、地を這うものすべてを支配させよう。』神は御自分にかたどって人を創造された。神にかたどって創造された。男と女に創造された。」(創世記1:26-27)とあります。
物事の分別がつくようになってからここを読んだとき、私は、聖書はなんと非科学的なんだろうかと思いました。キリストを信じるには、こういうことまで信じなければいけないのだろうかとも。
ですが、ここで聖書が私たちに教えていることは、天地創造の手順や人間の造り方、あるいは造られ方ではありません。ここでは、人間や動物を含むこの世界は、神のお考え、神の意志によって造られ、今も存在していることを教えているのです。
そうであれば、今、私たちが生きているのも、また私が置かれている環境や状況も、偶然ではありません。そこにも神のお考え、神の意志があり、神の配慮があるということにもなります。