いかがお過ごしでしょうか。最近池袋でも集会を始めた、光が丘キリスト教会の牧師、尾崎純です。
マタイによる福音書7章15節で、キリストは「偽預言者を警戒しなさい」と言いました。「預言者」とは、神様から預かった言葉を伝える人のことです。その「預言者」に、何と偽物がいるというのです。
これは、たまたま間違ってしまったということではありません。「彼らは羊の皮を身にまとってあなたがたのところに来るが、その内側は貪欲な狼である。」ということなのです。狼が羊の皮をかぶって、自分を偽って、キリストという羊飼いに従う羊のふりをして、やって来るのです。しかし、彼らは「貪欲」で、実際のところ自分の利益を目的にしています。その場合、私たちはそれを見抜くことができるでしょうか。
私たちは、人と向かい合うと、その場で人を見抜こうとします。そうしないと、私たちは安心して人と付き合うことができません。しかし、これについてキリストは「あなたがたは、その実で彼らを見分ける」と言いました。これは一つには、すぐには見分けることができないということです。
しかし、見分けるのは難しくありません。その人が良い実を結ぶかどうか、つまり、その人の出した結果で、誰の目にもはっきり分かるようになる、ということなのです。私たちは先走って人を見抜こうとしますし、時には、早々と見抜いたつもりになったりすることもありますが、そんな必要はありません。その人がどのような人なのかは、いつか、誰の目にも明らかになるのです。