ごきげんいかがですか。東川口教会の櫻井良一です。
「アンチエイジング」。この言葉を、私たちは最近頻繁に身近なところで聞くようになりました。お店ではアンチエイジングのための様々な商品が売り出されています。確かに「健康でいつまでも若々しく活動したい」という願いは、誰もが持っています。そしてそう思うことは決して悪いことではありません。
しかし、こんなに頻繁に世間でアンチエイジングが叫ばれる背景には「年を取ってはいけない。いつまでも若くなくてはだめだ」という恐怖心が人々の心に植え付けられているからではないでしょうか。姥捨て山という伝説は昔話にすぎませんが、「老いてしまったら自分は捨てられてしまう」という恐怖が、現代人の心を支配しているようです。
確かに私たちは、年をとれば若かったときにできたことができなくなるものです。しかしその反面、年をとったからこそできるようになるということがあるはずです。それまでの長い人生経験が積み重ねられて始めてできるようになるものがあるからです。
私たちの命は神さまによって造られました。その神様はいつになっても私たちの人生が祝福されるように、私たちを導いてくださる方なのです。だから私たちが老いてしまっても、決して私たちが無価値になることはないといえるのです。
聖書の言葉「わたしはあなたたちの老いる日まで、白髪になるまで、背負って行こう。わたしはあなたたちを造った。わたしが担い、背負い、救い出す。」イザヤ書46章4節