おはようございます。ラジオ牧師の山下正雄です。
旧約聖書の内容をひとことでいえば、イスラエル民族の歴史、ということができるかもしれません。それは、イスラエル民族を用いて、世界の救いを実現される神の救いの歴史でもあります。
けれども、その歴史は、読み進めるにしたがって、だんだんと暗くなっていきます。ソロモン王の時代を境に、国はだんだんと衰退していき、ついには他国の支配下に置かれてしまう歴史です。しかし、それは単に強大な国の力に翻弄された小さな国の歴史ではありません。周りの国が強すぎたからではなく、まことの神を離れた罪深い国の行く末を描いた話です。
けれども、そんなにも苦難に満ちた歴史を生きる旧約聖書の民にはいつも希望がありました。それは、すべてを回復してくださる神への期待でした。神は預言者の口を通してご自分の民の罪を容赦なく指摘しますが、同時に、罪の赦しと回復をも約束してくださっているからです。
旧約聖書の民は長い歴史の中で、ほんとうの幸せが誰によってどのようにもたらされるかを学びました。まことの神だけが人に笑顔を回復してくださいます。
きょうの聖書の言葉…「都の広場はわらべとおとめに溢れ、彼らは広場で笑いさざめく。」ゼカリヤ書8章5節