いかがお過ごしですか。北中山教会の坂本です。
ユダヤの人々の戒めの中には、「自分自身を愛するように、隣人を愛しなさい」という素晴らしい教えがあります。しかし隣人というのは、自分の仲間、同国人のことで、それ以外の人たちは「敵」と考えていました。
ところが、イエス様は「敵を愛し、自分を迫害する者のために祈りなさい。」と言われるのです。これは、ユダヤの人々が守ってきた教えとは全く反対のことでした。
どうして、敵を愛する者とならなければならないのでしょう。誰でも、自分を愛してくれる人、愛する値打ちのある人を愛そうとします。しかし、天の父なる神様は、神様を無視し、神様以外のものを頼って生きようとする私たちを敵として憎むのではなく、愛してくださったのです。
敵のような私たちを赦し救ってくださるために、神様が送ってくださったのがイエス・キリストです。こうして神様はイエス様を通して、私たちに真実な愛を示してくださいました。それは敵対する私たちを見捨てることなく、今も愛し続けていてくださるということなのです。
聖書の言葉「敵を愛し、自分を迫害する者のために祈りなさい。」マタイによる福音書5章44節