きょうの「ちょこっとことばのレッスン」は「のどを鍛えよう」。
11月も半ばになってくると思い出す「私の喉の試練」。ある時急にのどに刺すような痛みが走りました。辛くて耳鼻科へ。すると「しばらく声を出さないように。」とドクターストップがかかりました。
のどが腫れて悲鳴をあげていたのです。あなたもそんな経験ありますか?
脳トレ、筋トレ、はよく聞きますが、「のどトレ」というのはあまり聞かないかもしれません。
でも最近は、のどナントカ体操なんて、喉の筋トレがあるようですね。
先日、初めて「人間の声帯」を見て感動。自分のではありません。夫の耳鼻科診察について行って、ついに見ることができたのです。人間の声の出る仕組みは本当に神秘、まさに創造の御業です。
あたりまえのようにおしゃべりしているとき、キャンプに参加されたSさんを思い出すのです。彼は声帯が機能せず声がでませんから筆談で交流しました。ですから今日もこうして声が出ることの恵みを思いながらスタジオに来ています。
声帯は、私たちが息をするときは開き、声を出すときは閉じます。ですから喉に食べ物が詰まったという時は,気道(肺までの空気の通り道)に詰まってしまうということ。肺炎や窒息死にも繋がります。夢中で話しながら何かを食べるとむせたりしますね。声がかすれたり、裏返ったりするのは、声帯を扱う筋肉の疲れがたまっているのでしょう。
また、「のどぼとけ」のことを英語で「アダムのリンゴ」というそうです。なぜ?と語源辞典を見たら、旧約聖書の創世記のお話がもとになっているようです。エデンの園で禁断の木の実(リンゴとは書いていない)を食べたアダムは喉を詰まらせてしまった、というようなことらしいですが、やはり創世記に書いてはありませんね。
さて、声帯や身体、誰一人同じ人はいませんね。誰でも「オンリーワンボイス」。自分の声を気持ちよく出せたらストレス解消にもなります。
では今日も、活舌練習でよく出て来る早口ことばを声に出して言ってみましょう。
子どもたちと楽しめる言葉遊びの絵本もたくさんありますよ。日頃からしっかりと声を出しましょう。のどを鍛えましょう。
『お綾や 母親に おあやまりなさい。』
『神田鍛冶町の角の乾物屋の勝栗は 硬くて噛めない。』
『この竹垣に 竹たてかけたのは 竹立てかけたかったから 竹たてかけたのです。』