ご機嫌いかがですか。ラジオ牧師の山下正雄です。
一年の終わりを迎えるときに、大抵の人はこの一年間を振り返ります。振り返ることはとても大切なことです。振り返ることで、自分がどこから来て、どこへ向かおうとしているのか、自分の今いる場所がわかるからです。
のべつ幕無く活動しつづけることは、一見、勢いがあって勇ましく感じます。けれども、気がついたときに、あるべき位置から随分と離れてしまっていることもあります。過去を振り返り、未来を見定めることで、真っ直ぐと目標に向かって歩むことができるのです。
ところで、新約聖書の中にあるヨハネの黙示録という書物の中に、エフェソの教会に宛てた言葉が記されています。その言葉は辛らつですが、立ち止まって自己点検することの大切さを思い起こさせてくれます。「あなたは初めのころの愛から離れてしまった。だから、どこから落ちたかを思い出し、悔い改めて初めのころの行いに立ち戻れ」
生きてこの地上にある限り、軌道を修正することは何回でも可能です。過去にさかのぼって何かをやり直すことはできません。けれども、明日に向かって、あるべきところに今立ち戻ることはできるのです。
きょうのみ言葉「だから、どこから落ちたかを思い出し、悔い改めて初めのころの行いに立ち戻れ。」ヨハネの黙示録2章5節