おはようございます。ラジオ牧師の山下正雄です。
きょうはイエス・キリストの誕生を記念するクリスマスの日です。今ではキリスト教とは関係のない年中行事の一つのようになってしまいました。しかも、大盛り上がりするのは24日までで、日が変わると、街の装いはすっかり年末年始を迎える態勢です。クリスマスのことなどどこかに飛んで行ったかのようです。しかし、クリスマスのにぎやかさが消えてホッとしている方もおられるかもしれません。
クリスマスが来るたびに思うのですが、同じクリスマスでも、それを迎える人の気持ちは決して同じではありません。家族が離散して寂しさの中に過ごしている人もいらっしゃるでしょう。住む場所を失い寒さの中でこの日を過ごしている人もいるかもしれません。それぞれの心の中にある気持ちを理解し助け合うことが、本当のクリスマスを迎えることにつながるような気がいたします。
キリストが来てくださったのは、決してお祝いムードを高めるためではなかったはずです。むしろ、寂しさの中にある人を心から慈しむためにキリストは来てくださいました。
きょうのみ言葉「キリストは、神の身分でありながら、神と等しい者であることに固執しようとは思わず、かえって自分を無にして、僕(しもべ)の身分になり、人間と同じ者になられました。」フィリピの信徒への手紙2章6節7節