おはようございます。ラジオ牧師の山下正雄です。
「人前でお金の話をするのははしたない。」…誰に教えられたというわけでもないのに、そういう美意識がわたしを含め、多くの日本人にはあるように思います。そのために人前では、お金に関してあまり関心がないような素振りをします。しかしその一方で、お金の大切さを多くの人が知っています。特に経済的なことで苦労した人にとっては、お金の話は無視できない現実的な話です。
聖書の中にもお金についての話題はたくさん出てきます。お金について話題にすることは、必ずしも否定的ではありません。というのも、富もまた神からの祝福であるという考えがあるからです。
けれども、富や財産が神に代わって自分を支配しないようにと、聖書はいろいろな個所で警告しています。自分自身の中で富が力を増すときに、神への信頼が薄れていき、隣人に対しても冷酷になっていくからです。逆に言えば、神に信頼して歩むときにこそ、金銭に対する執着から解放され、隣人に対してもやさしくなれるのです。
今日の聖書の言葉「金銭に執着しない生活をし、今持っているもので満足しなさい。神御自身、『わたしは、決してあなたから離れず、決してあなたを置き去りにはしない』と言われました。」ヘブライ人への手紙13章5節