いかがおすごしですか。ラジオ牧師の山下正雄です。
「人間は死んだらどうなるの?」…これは子どもが抱く素朴な疑問です。誰もが一度は考えたことがある疑問ではないでしょうか。しかし大人になると、そういうことはあまり考えなくなってしまいます。それは考えてもわからないからかもしれません。
結論が出ない事柄に時間を使うよりも、今しなければならない事柄に時間を割いた方が賢明だと、誰もがそう思います。あるいは「人間は死んでしまったら、それでおしまい」と割り切ってしまっているからかもしれません。
改めて子供たちから「人間は死んだらどうなるの?」と聞かれたら、あなたならどう答えるでしょうか。「死んだらもうおしまいだよ。」と冷たく言い放つでしょうか。あるいは「そんな無駄なことを考えていないで、もっと勉強しなさい。」としかり飛ばすでしょうか。それとも「天国でお星さまになるんだよ。」と、自分でも本気で信じていないことを言ってごまかすのでしょうか。
死について考えることは、一見無駄のようですが、しかし、よりよく生き、よりよく死を迎えるためにとても大切なことです。「死んだらどうなるの?」という素朴な疑問は、実は生きることの意味を知りたいからこそ、出てくる疑問だからです。
今日の聖書の言葉「生涯の日を正しく数えるように教えてください。知恵ある心を得ることができますように。」旧約聖書詩編90編12節