あさのことば 2019年11月20日(水)放送    あさのことば宛のメールはこちらのフォームから送信ください

杉山昌樹(新座志木教会牧師)

杉山昌樹(新座志木教会牧師)

メッセージ: 喜びの歌



 いかがお過ごしですか。新座志木教会の杉山です。
 ある時、イエスがエルサレムに向かって弟子たちと一緒に旅をしていると大声で叫ぶ人たちに呼び止められました。その人たちは、重い皮膚病を患っていました。この皮膚病はいわゆるハンセン氏病ではありません。それは人にうつる性質のもので、その為に聖書でも人に近づいてはならないという決まりが記されていました。

 この人たちが遠くから大声でイエスを呼び止めたのは、その決まりを守ったからですが、それだけではなく彼らは心から、何とかしてほしい、自分たちを今のこの状態から救ってほしいという意味でも大声で叫んだのです。それに対してイエスは彼らに何か尋ねることも、彼らの様子を近くで見ることもなく、ただ「祭司の所に行って体を見せなさい。」(ルカ17:14)と言いました。この類の皮膚病は、治ったかどうか祭司が判断することになっていたからです。皮膚病であった人たちはみなこの言葉に従って出かけていき、そしてその途中で癒されました。

 この人たちはその後、みな町に帰って幸せに暮らしたのだと思います。けれども、その中の一人は、自分が癒されたときに、あることに気が付きました。それは、自分が治るということは、大変なことだ、ここに神の力が働いている、確かに神はイエスを通して自分を見てくれて、自分を愛してくれている、それが一瞬で分かったのです。

 その時彼は、突然大声で歌を歌いだしました。そして喜びの歌を歌いながらイエスの所に引き返し、その足元にひれ伏してお礼を言いました。私たちの賛美とは、このような喜びの叫びです。

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