杉山昌樹（新座志木教会牧師）

メッセージ： 神へと向かう心

　いかがお過ごしですか。新座志木教会の杉山です。
　ある時イエスは弟子たちを教えて「あなた方は神と富とに仕えることはできない。」と言われました。しかし、それを聞いていたある人たちは、イエスを嘲笑いました。きっと彼らには別の考えがあったのでしょう。

　例えば「神に従えば祝福が、背けば呪いがある」という言葉が旧約聖書にあります。神の掟を守ったうえで、裕福になることはできる。イエスをあざ笑った人たちはこのように考えていたのでしょう。しかし、イエスはさらにこのように言われました。「あなたたちは人に自分の正しさを見せびらかすが、神はあなたたちの心をご存知である。」あなたたちは、神に従うと言っていかにも正しい人のようにふるまい、お金もたくさん持っていて、人からほめられるように気を付けている。しかし、神はあなたたちの心の中がどんなことになっているのか知っておられる、というのです。

　この声は現代に生きる私たちにとりましても無関係ではありません。私たちがどのようにふるまって、ほかの人たちからどのように見られていたとしても、その裏側にあるあなたの心が何を大切だと感じているか、神は知っておられる。そして、あなたが人に良く思われたいということばかりを求めているのなら、逆に神はそのようなありかたを嫌われる、とイエスの言葉は続きます。本当に大切なのは自分の心がどこを向いているのかだといわれるのです。

　日曜日、神がご自身を礼拝する日とされたこの日に、私たちもまた、神へと心を向けたいのです。