いかがお過ごしですか?川越教会の木村恭子です。
今週は、私の大好きな小説「赤毛のアン」から、私の心に残るエピソードをご紹介してきました。
小説「赤毛のアン」はこんな言葉で終わります。「そして、道にはつねに曲り角があるのだ。『神は天にあり、世はすべてよし』とアンはそっとささやいた。」
「神は天にあり、世はすべてよし」は、英国の詩人ブラウニングの詩「ヒッパが通る」からの引用です。自分を引き取って育ててくれた家族のために大学進学をあきらめたアン。順風満々とは思えない今後の生活。しかしそのアンを、神は天から見守っておられ、彼女を支えておられる。そしてこの神の導きを知っているものにとっては、「世はすべてよし」なのだ。 最後の言葉は「赤毛のアン」の作者であるモンゴメリからのメッセージです。
聖書の言葉「神を愛する者たち、つまり、御計画に従って召された者たちには、万事が益となるように共に働くということを、わたしたちは知っています。」(ローマ8:28)
「万事が益となる」とは、全てが私の思い通りになる、ということではありません。私を愛し、私のことをよくご存知の神が、私の最善へと導いてくださる、ということです。あなたも、聖書の神を知り、信じ、神の導きの中で、あなたにとって最善の人生を歩まれますように。
(『赤毛のアン』モンゴメリ著 村岡花子訳 新潮文庫より)