いかがお過ごしですか?川越教会の木村恭子です。
今週は、私の大好きな小説「赤毛のアン」から、心に残るエピソードをご紹介しています。
成長したアンは、奨学金を得て大学に進むチャンスを手にしました。しかしその矢先にマシュウが死に、マリラも失明の危機を迎えます。アンは進学を断念し、マリラのもとで地元の学校に就職する道を選びます。その決心をしたときのアンの言葉が、私は大好きです。
「あたしがクイーンを出てくるときには、自分の未来はまっすぐにのびた道のように思えたのよ。いつもさきまで、ずっと見とおせる気がしたの。ところがいま曲り角に来たのよ。曲り角をまがったさきになにがあるのかは、わからないの。でも、きっといちばんよいものにちがいないと思うの。それにはまた、それのすてきによいところがあると思うわ。」この時のアンの心には残念な思いもあったはずです。でも自分の思いに固執することなく、新しい状況を楽しもうとしています。そんな中でこの後、思いがけない展開があったりして、彼女の人生はいい感じに進んでいきます。
私たちを愛しておられる神が、そのご計画の中で、私を最善へと導いてくださる。このことが信じられるなら、私たちも、もっと自分の人生を楽しむことができるのではないか、と思うのです。
聖書の言葉「人の一歩一歩を定めるのは主である。人は自らの道について何を理解していようか。」(箴言20:24)
(『赤毛のアン』モンゴメリ著 村岡花子訳 新潮文庫より)