いかがお過ごしですか?川越教会の木村恭子です。
今週は、私の大好きな小説「赤毛のアン」から、心に残るエピソードをご紹介しています。
この小説の作者、モンゴメリは幼い時に母を亡くし、祖父母に育てられました。育ての親である祖父母はスコットランド系長老教会の熱心な信者でした。またモンゴメリの夫も長老教会の牧師です。ですから小説の中に、「神と共に生きるとはこういうことなんだなあ。」と思える描写がたくさんあります。
「神様を知らないのかね、アン。」というマリラの厳しい質問に、アンは孤児院で覚えたカテキズム、教理問答を暗唱して聞かせました。「神は愛にして無限、永遠に変わることなく、その知恵と力と神聖と正義と善と真(まこと)は限りなく、変わることなし。」
これは、神の御性質についてまとめたものです。キリスト教会では、カテキズム(教理問答)と称して、聖書を体系的に理解するための文書があります。最近の教会学校では、カテキズムの暗唱はあまりしなくなりましたが、昔は日本でも、こんな風に子どもたちにカテキズムの暗唱をさせていました。
聖書の神を体系的に、きちんと理解したいと思う方には、カテキズム(教理問答)の学びをお薦めします。「ふくいんのなみ」のHPにも「ウェストミンスター小教理問答の学び」や「ハイデルベルク信仰問答の学び」などがあります。ぜひご活用ください。
(『赤毛のアン』モンゴメリ著 村岡花子訳 新潮文庫より)