あさのことば 2019年9月22日(日)放送    あさのことば宛のメールはこちらのフォームから送信ください

尾崎純(光が丘キリスト教会牧師)

尾崎純(光が丘キリスト教会牧師)

メッセージ: 人からの報いか、神からの報いか



 いかがお過ごしでしょうか。東京練馬の光が丘キリスト教会で牧師をしております、尾崎純と申します。
 キリストは、「人にほめられようと思って、人前で良いことをするな」と繰り返し言います(マタイによる福音書6章)。そして、そのような人たちを「偽善者」と呼びました。この「偽善者」という言葉は、「俳優」という意味の言葉です。

 俳優は、自分がどんな人間であってもその役になりきります。俳優の関心は、自分が観客からどのように見られているのかということです。それが俳優という仕事であるわけですが、実際の生活の中で、自分は良い人間だ、という役を自分で作って、その役になり切って、それを周りの人にほめてもらおうとするような人のことを、キリストは批判します。

 しかし、そうなると困ったことになります。私たちは皆、少しくらいは俳優のような面があるのではないでしょうか。むしろ、全く人目を気にしないのでは、私たちは生きていけません。キリストは、私たちの善い行いを人目につかせないように工夫しなさい、と言います。ほめられたいという思いを捨てなさいとは言いません。神様にほめられるようにしなさいと言うのです。

 キリストは、良いことをしたら必ず報いがあると言います。ただ、人に見られて人からほめられると、もう、報いをいただいたことになる、人からほめられるか神様からほめられるかは、どちらかしかないと言うのです。いずれにしても報いをいただけるわけですが、神様からの報いをいただきたいものです。

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