ごきげんいかがですか。東川口教会の櫻井良一です。
聖書の中には、生まれつき目の見えない人とイエスとの出会いを伝える物語が紹介されています。この生まれたときから目が見えない人は、生きていくために物乞いをして暮らす必要がありました。だから誰からも彼は「可哀そうな人、不幸な人」と考えられて来ました。しかし、その人の目をイエスが開いてくださるという奇跡が起こりました。そしてこの人の人生はこの後、全く変わっていくのです。
実はこの生まれつき目の見えない人は、何か特別な人のことを語っているのではありません。彼は私たち人間の姿を象徴的に表している人物、と考えることができるのです。なぜなら、私たちは生まれたときから神さまの愛と恵みの中に生かされていながらも、それを見ることができないからです。だから、自分の人生を勝手に不幸だと考え違いしてしまったりするのです。
主イエスはこのような私たちの心の目を開いてくださるためにやって来てくださった方なのです。だからこのイエスを信じるならば、私たちの心の目も開かれて、自分の人生の上に、神さまの素晴らしい御業が実現していることを知ることができるようにされるのです。神さまはいつも私たちの人生を愛と恵みで満たしてくださる方だからです。
聖書の言葉「イエスはお答えになった。『本人が罪を犯したからでも、両親が罪を犯したからでもない。神の業がこの人に現れるためである。』」ヨハネによる福音書9章3節