リジョイス聖書日課

詩編141編 悪に染まらぬ清さを保つ礼拝者

放送日
2026年11月7日(土)
お話し
石本耕一(四国中会)

11月7日(土) 詩編141編

わたしの心が悪に傾くのを許さないでください。
悪を行う者らと共にあなたに逆らって
悪事を重ねることのありませんように。
日本聖書協会『聖書 新共同訳』詩編 141編4節

 前に置かれた140編は、外敵による攻撃からの守りを祈る詩編でした。それに対して本編には、この作者自身が自覚している自らの弱さへの警戒が含まれています。自分自身が罪を犯してしまうことがないようにと祈る詩編です。

 おそらく彼は、罪深い者たちが力を持つ社会で生活していたのでしょう。そのような社会で生きるために、世の良識ある人たちは賢く振る舞います。自分が置かれている立場をよくわきまえ、悪い言葉に対しても、あたかもそれに同調するかのような素振りを見せておくのです。保身を図れば差し当たってうまくいくでしょう。しかしそれは、「わたしに対して仕掛けられた罠」(9節)に陥る危険性を孕むものです。悪い言葉に対して同調するかのような姿勢を示す日常を過ごせば、次第に自分の心をむしばみ、それはやがて自分の口が語る言葉に現れるようになるでしょう。人は罪に対して脆いものです。

 この詩人は、主に献げる祈りが受け入れられるようにとの言葉で、この詩編を書き始めています。主に向かって敬虔な祈りをささげるその同じ口から、汚れた言葉が語られてはなりません。そのためには自分を戒めてくれる信仰の友が必要であり、主を避けどころとする信仰の戦いが必要です。主が守ってくださいます。

 【祈り】

 主よ、わたしは目をあなたに向け、あなたを避けどころとします。