1月5日(月) サムエル下1章
ダビデは彼に言った。「主が油を注がれた方を、恐れもせず手にかけ、殺害するとは何事か。」
日本聖書協会『聖書 新共同訳』サムエル記下 1章14節
サムエル記下は、「サウルが死んだ後のことである」と始まり(1節)、7章まででダビデが王になり、その王国が安定していく過程を描きます。
サウル王の死の知らせは、ダビデにとって、客観的には決して悪い話ではなく、むしろ二つの点で有利な面さえ持っていました。それはまず、常に命を狙っていたサウルからの解放であり(サム上24章、26章参照)、もう一つは、すでに油を注がれていた(同16章13節参照)ダビデが王になるための道が開かれた点にあります。アマレク人は、それを見越してダビデの機嫌をとり、相応の報酬を期待して自らの手柄のように作り話までしてサウルの死を告げたのでした(2~10節)。
しかし、計らずも、それがそのまま罪の自白となり、このアマレク人は打ち殺されてしまいました(15節)。それは、サウルが「主が油を注がれた方」であったからです。
人間の価値は、私たちが決めるのではなくて、神が決めるのです。大切なのは、その人がどんな人であるかではなくて、神の御前にどう生きたかであり、神がどのように用いられたかなのです。その基準に立ってダビデは、自分の命を狙っていたサウルにさえ復讐を願わないどころか、哀悼の詩を詠んだのです。
【祈り】
主なる神さま、自分を中心に人を評価してしまうわたしを赦してください。









