11月22日(土) 詩編103編
主は御自分の道をモーセに
御業をイスラエルの子らに示された。
日本聖書協会『聖書 新共同訳』詩編103編7節
作者は、主をたたえるように自らを強く促します。「わたしの魂よ、主をたたえよ」と言って、賛美へと招きます(1節)。主は、罪を赦し、病を癒し、死から贖い出し、良いものに満ち足らせてくださる方だからです。
自分たちには主に対する背きの罪がある。作者はそれを十分自覚しています。だからこそ、主には赦しの道があり、それが大いなる主の憐れみによることを知っているのです。
主は罪を曖昧にして見逃すことはなさいません。ところが、永久に御自分の民の罪を責めることがない。それは天の高さにたとえるほどの慈しみと、父の子に対する深い憐れみが主のもとにあるからです(11、13節)。その主を畏れ敬う人にはその憐れみが与えられるのです。
私たち塵に等しい者は、主の大いなる憐れみと慈しみを受けるに値するのでしょうか。私たち人間が塵に過ぎず、野の花のように咲くけれどもたちまち消え失せるものだと、主はご存じです。そうであるのに、私たちを御心に留めてくださいます。
私たちの思いを遥かに超える主の御心と限りない憐れみは、御子キリストという道によって示されました(ヨハ14章6節)。だから、それをいただいた私たちも主をたたえよ、と呼びかけるのです。
【祈り】
主よ、私たちに真の命に至る道である主イエス・キリストをお与えくださった恵みに感謝します。









