リジョイス聖書日課

サムエル上18章 どこまでも神のみに依り頼む

放送日
2025年11月19日(水)
お話し
小川洋(高松教会牧師)

11月19日(水) サムエル上18章

サウルは、主がダビデと共におられること…を思い知らされて、ダビデをいっそう恐れ、生涯ダビデに対して敵意を抱いた。
日本聖書協会『聖書 新共同訳』サムエル記上18章28-29節

 サムエルによってダビデが次の王としての油注ぎを受けた日から、主の霊が激しくダビデに降るようになりました(16章13節)。18章では、「主がダビデと共におられ」ることが三回も繰り返されます(12、14、28節)。一方、「神からの悪霊が激しくサウルに降り」ました(10節)。

 確かに、サウルが王としての資質に欠けていたことは事実でしょう。そして、ダビデが誰からも愛される魅力ある人であることも事実でしょう。しかし、聖書の神は、すでに備え持った性格や外見やその他の良い点によってダビデを立てられたのではありません。神の選びの理由は、私たちが知る由もありません。敢えて言うなら、最も小さい者や誰も目に留めていない者を選ばれるのが聖書の神のなさり方です。ダビデは七人の兄を持つ末の弟でした。まだ、戦列に加わる年齢になる前に、羊の番をしていた少年のダビデを、神は王としてお選びになったのです。

 何よりも神ご自身が共におられることを望む者を、神は憐れみ愛してくださるのです。そして、ダビデは、神に顧みられる自分を恐れ、敵意を抱くサウルの卑劣な仕打ちに、仕返しの邪念すら持ちません。一途に神を信頼しているからです。そのような心を神は喜ばれるのです。

 【祈り】

 どのような境遇にあっても、神にのみ依り頼む真っ直ぐな信仰を失うことがないようにお守りください。