11月16日(日) ルカ21章5-19節
「忍耐によって、あなたがたは命をかち取りなさい。」
日本聖書協会『聖書 新共同訳』ルカによる福音書21章19節
主イエスは、終末の時を見分ける「徴」について尋ねる弟子たちに、お答えくださいました。主イエスによれば、偽キリストが現れ、戦争や暴動が起こり、地震や飢饉や疫病などが起こる、とのことでした。
戦争や地震や疫病…、そのようなことが起これば多くの人は不安になります。そうすると、その不安に付け込んで惑わす者が現れるものです。しかし、冷静に考えてみれば、こうした出来事は、世界中のどこかで、いつでも起こっていることです。
ここで教えられている大切なことは、「世の終わり」には前兆があるから、その出来事に注目していなさい、ということではありません。ここで教えられている大切なことは、「惑わされないように気をつけなさい」、惑わされて「ついて行ってはならない」ということです。
ですから私たちは、たとえ何が起こっても不安に駆られて惑わされることなく、「忍耐によって…命をかち取」りましょう。「忍耐」が命じられているのは、確かな希望が与えられているからです。「天地は滅びるが、わたしの言葉は決して滅びない」と主は言われます(33節)。やがては過ぎ去るこの世の有り様に気を取られることなく、主の御言葉に信頼し希望を置いて生きる生き方こそ、私たちにふさわしい生き方なのです。
【祈り】
あなたに希望を与えられ、命をかち取る者とされたことを感謝します。









