11月13日(木) サムエル上14章
「主が我々二人のために計らってくださるにちがいない。主が勝利を得られるために、兵の数の多少は問題ではない。」
日本聖書協会『聖書 新共同訳』サムエル記上14章6節
サウル軍は、ペリシテ軍との戦闘で大勝利を収めます。勝利の要因はヨナタンの活躍でした。しかし、ヨナタンの行動はずいぶん型破りです。王に知らせずに従卒一人と敵陣に攻め込んだり、王が立てた誓約を破って蜂蜜を食べたりと、軍人としては決して誉められたものではありません。
一方、サウル王の行動も何か的外れです。敵陣に攻め込むべきか、主の御心に聞こうと祭司に要求しておいて、すぐ諦めます。断食の誓いも結局兵士たちは家畜を食べてしまい、かろうじて血を避けるために屠り場を設けています。しかもさらにその後、主の応答が与えられないことで、改めて断食の誓いを破った犯人を探そうとするのです。
サウルの行動も、一つ一つは決して悪い動機ではありません。しかし、ヨナタンの言葉には、彼が一貫して神の計らいを信頼していることが表れています。またヨナタンはまずは仲間のことを考え、仲間を守るために行動しています。ヨナタンに比べると、サウルの行動は自分の思いに振り回された場当たりな行動であることがわかります。
不安の中でも、確かな神様の計らいを信頼し、隣人を思いやれるように願いましょう。
【祈り】
主よ、私たちを苦難の中でお守りください。主を信頼する心を与えてください。









