9月17日(水) ローマ14章
あなたは自分が抱いている確信を、神の御前で心の内に持っていなさい。自分の決心にやましさを感じない人は幸いです。
日本聖書協会『聖書 新共同訳』ローマの信徒への手紙14章22節
キリスト者であれば誰しも、神の御前で正しいことをしたい、神の御心に適った生き方をしたいと願うものです。けれども、何が神の御前に正しく良いことなのかについての判断は、人によって異なることがあります。そして私たちは、自分と異なる考えを持つ人を神に背く者として裁いたり、あるいは本質的でないことにこだわっていると見下したりしてしまうことが起こります。
当時のローマ教会では、食べ物や飲み物のこと、あるいは特定の日を重んじるかどうかなどで、考え方に違いがありました。お互いに自分の方が正しいと主張し、信仰者同士の間に溝が出来ていたのです。
この難しい問題に対して、パウロは、キリストがすべてのキリスト者のために死んでくださったのだから、他人を裁いてはならない、兄弟をつまずかせてはならないと戒めます。その上で、確信を抱くことの大切さを説きます。キリスト者は飲食も含めてすべてを神の栄光のために確信をもってすべきなのです。疑いながら、心にやましさを感じながら行うならば、神を愛し、神のためにという信仰者の幸いから逸れてしまうことになります。私たちはお互いが、神の栄光に与る者とされていることを受け取り損ねてはいけないのです。
【祈り】
あなたの救いの御業が私たちを覆っていることを信じ、真実にあなたの道を歩ませてください。