9月16日(火) ローマ13章
更に、あなたがたは今がどんな時であるかを知っています。あなたがたが眠りから覚めるべき時が既に来ています。
日本聖書協会『聖書 新共同訳』ローマの信徒への手紙13章11節
現代では、多くの人が、将来の希望が見えにくいと感じているのではないでしょうか。さまざまな格差が広がり、地球環境の破壊が進み、人と人との対立は激しさを増しています。この先いくら努力をしてもさほど良いことがあるとは思えないのです。昨日も今日も明日も大した違いはない、ただ時が流れていくだけだ、と。そのような感覚で生きるならば、「今」という時に意味があるとも、また意味のある未来へと向かっているとも感じられないのではないでしょうか。
しかし、キリストの福音に与っている私たちには、それぞれの「時」に意味があります。過去の日々は、自分の罪に気づき、その中でなお神が忍耐をもって導き、救ってくださったことを知るためのものです。また今は、自分を救ってくださった神の御業を喜び、自分を通して神の栄光を現す時とされています。そして、これからの日々は、神の恵みを更に豊かに受けるためにあるのです。
パウロは、私たちが眠りから覚めるべき時が既に来ていると言います。キリストが再び来られ、神の御業が完成に至る時、私たち一人ひとりは完全な祝福に与るのです。そのような全く良い時が日々近づいているのです。私たちには、日々をふさわしく生きることが勧められています。
【祈り】
すべての時はあなたの栄光が現されるためにありますから、あなたの栄光を求めて歩ませてください。