9月15日(月) ローマ12章
こういうわけで、兄弟たち、神の憐れみによってあなたがたに勧めます。自分の体を神に喜ばれる聖なる生けるいけにえとして献げなさい。
日本聖書協会『聖書 新共同訳』ローマの信徒への手紙12章1節
キリストによる救いをいただいた私たちはどのように生きるのか。それに対する具体的な勧めが12章から記されています。私たちは、心身共に健康で力強くありたいと願い、また自分の理想や自己実現を追い求めて生きようとするのかもしれません。けれども、誰もがそうした理想像とは対極にある弱さや罪を持っています。そして、私たちの体はいくら健康で立派であっても、どれほど若く力に満ちているようでも、やがて必ず死を迎えます。それは創造主である神に背いた罪の結果です。
しかし、パウロはそのような体を「神に喜ばれる聖なる生けるいけにえ」として献げるように勧めます。いけにえは、傷や汚れのないものでなくては、神に受け入れられることはありません。なぜ生けるいけにえになることが可能なのでしょうか。
それを解く鍵が、冒頭の「こういうわけで」という言葉です。この手紙のこれまでの箇所で、パウロは主イエスの尊い犠牲によって与えられた救いについて丁寧に説いていました。キリストによって救われた者は、既に魂も体も聖なるものとされています。だからこそ私たちは、神の憐れみに感謝をし、もはや自分自身の快楽や満足のためではなく、神に自分の存在すべてを献げて生きるのです。
【祈り】
あなたは私たちを御前に聖いものに変えてくださいました。生活が御心に適うものとなりますように。