リジョイス聖書日課

エゼキエル30章 主の裁きの日を前にして

放送日
2025年9月4日(木)
お話し
久保浩文(松山教会牧師)

9月4日(木) エゼキエル30章

「主なる神はこう言われる。泣き叫べ、ああ、その日は災いだ。その日は近い。主の日は近い。それは密雲の日、諸国民の裁きの時である。」
日本聖書協会『聖書 新共同訳』エゼキエル書30章2-3節

 「その日は近い。主の日は近い」と主の日の到来が語られます(3節)。「主の日」とは神の審判の日のことです。ここではエジプトへの裁き、すなわちバビロンの王ネブカドレツァルによるエジプトと同盟国の破壊が預言されています。「剣がエジプトに臨み、…エジプトで、人々は刺されて倒れ、富は奪い去られ、国の基は覆される」(4節)。多くのエジプト人が剣に倒れ、国の基盤が覆され、数多の同盟国もエジプトと共に倒れます。

 エジプトは人口、経済力、軍事力において他国と比べて抜きん出ていました。同盟国にとっては、まさに「寄らば大樹の陰」だったのです。彼らの目には、エジプトが倒れ、攻撃が自らの国に及ぶなど、起こり得ないことでした。しかし、主は、エジプトの誇りともいえるナイル川を干上がらせ、偶像を打ち壊し、偽りの神々を絶つ、と言われます(12、13節)。エジプトの誇り、栄華のように、人間は、自らの力や知恵、この世の富、地位を誇り、拠り所としやすいものです。しかし、それらのものは、主の裁きの日には、打ち砕かれてしまいます。

 私たちが真に信頼すべきなのは、永遠に変わらない生ける真の神と御言葉です。「人は皆、草のようで、その華やかさはすべて、草の花のようだ。…主の言葉は永遠に変わることがない」(1ペト1章24、25節)。

 【祈り】

 主なる神よ。あなたの御前に自らを省み、御言葉にこそ依り頼みます。