リジョイス聖書日課

エゼキエル29章 頼るべきただ一人のお方

放送日
2025年9月3日(水)
お話し
久保浩文(松山教会牧師)

9月3日(水) エゼキエル29章

「その日、わたしはイスラエルの家のために一つの角を生えさせ、彼らの間にあってその口を開かせる」
日本聖書協会『聖書 新共同訳』エゼキエル書29章21節

 エジプトに対する預言が語られています。1節の「第十年の十月十二日」は、エルサレムの包囲が始まってから一年後の前587年初頭のことです。エジプトの罪は「ナイル川はわたしのもの、わたしが自分のために造ったものだ」と言った高慢さです(3、9節)。ファラオはナイル川に横たわる「巨大なわに」にたとえられています。それは、エジプトが神を恐れず敵対する者であることを表しています。

 イスラエルは、かつてしばしばエジプトを頼りにしましたが、真の頼りにはなりませんでした。「イスラエルの家にとって葦の杖にすぎな」かったのです(6節)。そこで主なる神は「エジプトの地を廃虚」とし「荒れ廃れた町々の中で、四十年の間最も荒れ果てたものとなる」と、その後に「エジプトの繁栄を回復する」と言われました。これによってイスラエルの民は、かつてエジプトに頼り、主なる神を信ぜず、頼りにしなかった罪を思い起こします。

 私たちも信仰生活の途上に於いて、さまざまな艱難や試練に直面すると、生ける真の神に信頼するよりも人間の力や他のものにすがろうとする誘惑に陥ります。しかし、私たちが頼りにし、身を寄せるべきお方は、罪と死に勝利された「一つの角」である主イエス・キリストただお一人です。

 【祈り】

 主なる神よ、試練の中にあっても、頼るべきただ一人のお方を見失うことのないようにお導きください。