8月2日(土) 詩編91編
「彼はわたしを慕う者だから、彼を災いから逃れさせよう。わたしの名を知る者だから、彼を高く上げよう。」
日本聖書協会『聖書 新共同訳』詩編91編14節
詩編91編は、試練の中で苦しみ、心揺れる信仰者への励ましとして読むことができます。
まことの神を信じ、信頼して生きていても、災いや疫病、命の危機に出会うとき、恐れや不安で押しつぶされそうになることがあります。そして、いったいわたしの何が悪かったのだろうかと考えるのです。
わたしは、数年前のコロナパンデミックの早い時期に、コロナ感染して強制入院になりました。強制入院ですから勝手に退院できません。完治して退院するか、隔離病棟で死を迎えるか、そのどちらかです。
入院中、何もできず、ぼんやり自分の歩みを振り返って考えました。今まで順風満帆というわけではありませんでしたが、でもその時々で自分にできることがあり、努力もしました。しかしこのとき、頑張れること、努力できることは何もありません。そしてただ、静かに御言葉に向かい、祈ったのです。そのときに気がつきました。神に委ねるとは、依り頼むとは、こういうことなのだと。主なる神は、何かできるから愛してくださるのではありません。
「彼はわたしを慕う者だから、彼を災いから逃れさせよう。わたしの名を知る者だから、彼を高く上げよう」。
【祈り】
わたしを慈しんでくださる神よ、ただあなたに依り頼み、あなたの御名をほめたたえます。