木村恭子(川越教会牧師)
メッセージ:神に愛されている
いかがお過ごしですか。川越教会牧師、木村恭子です。
今週は、「人」について、いろんな角度から考えてきました。最後は、「金子みすゞ」という人の詩を紹介します。
『私と小鳥と鈴と』
私が両手をひろげても、
お空はちっとも飛べないが、
飛べる小鳥は私のように、
地面(じべた)を速くは走れない。
私がからだをゆすっても、
きれいな音は出ないけど、
あの鳴る鈴は私のように、
たくさんな唄は知らないよ。
鈴と、小鳥と、それから私、
みんなちがって、みんないい。(新装版「金子みすゞ全集」Ⅲ)
「みんなちがって、みんないい」、うれしい言葉です。人間は一人ひとり、神に造られ、神の霊が吹き入れられ、そして神に愛されている存在。この世界でたった一人の特別な人。
聖書の言葉を二か所お読みします。「神は、その独り子をお与えになったほどに、世を愛された。独り子を信じる者が一人も滅びないで、永遠の命を得るためである。」(ヨハネ3:16)「世を愛された」は、あなたを愛している、ということ。神があなたを愛し、御子の十字架を通して、永遠の命、神との深い交わりへと招いておられます。
もう一か所、「わたしたちが神を愛したのではなく、神がわたしたちを愛して、わたしたちの罪を償ういけにえとして、御子をお遣わしになりました。ここに愛があります。」(1ヨハネ4:10)
神の愛を受け止め、永遠の救いの中へと入れていただきましょう。