リジョイス聖書日課

詩編90編 生涯の日を正しく数えさせてください

放送日
2025年7月26日(土)
お話し
田村英典(岡山西伝道所代理宣教教師)

7月26日(土) 詩編90編

生涯の日を正しく数えるように教えてください。知恵ある心を得ることができますように。
日本聖書協会『聖書 新共同訳』詩編90編12節

 この詩編には、人生がいかに短く、労苦の多い、はかないものであるかが、さまざまな表現をもって繰り返されます。「千年といえども御目には、昨日が今日へと移る夜の一時にすぎません」(4節)。「朝が来れば、人は草のように移ろいます」(5節)。「人生の年月は七十年程のものです。健やかな人が八十年を数えても、得るところは労苦と災いにすぎません。瞬く間に時は過ぎ、わたしたちは飛び去ります」(10節)。

 これは、私たちの周りにしばしば見られる生者必滅思想ゆえの無常観ではありません。あくまで人間の罪に対する主の御怒りと憤りの結果であることが、はっきり認識されています(7、9、11節)。

 ですから、詩人は、究極の希望である永遠者、主への信仰を告白し(1、2節)、また主に救いと喜びを願うことを忘れません(13節以降)。

 そこで大切なことは、短い命の日々を、神を喜び讃えて真に意義深く生きることを可能にする、知恵ある心を持つことです。そのためには、自分の命の残りの日数がどれほどかを絶えず心に留め、ますます主を畏れ、主を仰いで生きることが、どんなに大切でしょうか。「主を畏れることは知恵の初め。聖なる方を知ることは分別の初め」(箴言9章10節)。

 【祈り】

 主よ、生涯の日を正しく数えるように教えてください。知恵ある心を得ることができますように。

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