7月24日(木) エゼキエル12章
「人の子よ、あなたは反逆の家の中に住んでいる。彼らは見る目を持っていながら見ず、聞く耳を持っていながら聞かない。」
日本聖書協会『聖書 新共同訳』エゼキエル書12章2節
12章から14章までの内容は、エルサレムの来たるべき破滅についての預言です。語られる対象は、捕囚になった民と指導者でした。彼らは決してかわいそうな人びとではなく、今なおエルサレムに期待を寄せて、神の言葉を正しく聞こうとしない「反逆の民」だったのです。
そこで主は、エゼキエルにしるしとなる二つの行為を命じられます。それは、彼らの目の前で捕囚の荷物を持って出て行くこと、そして、震えながらパンを食べ、怯えながら水を飲むことでした。いずれも、エルサレムの民はこのようになるという解説と共に、「そのとき、お前たちは、わたしが主であることを知るようになる」と告げられます。また、彼らが預言者の言葉は実現しないか、ずっと先のことだと侮った態度をとっていることに対しても、神は「わたしは自分の語ることを実行する」と告げられます。主の言葉は人の思い通りに先延ばしにされることはなく、定められた時に必ず実現されるのです。
自分勝手な思いや神の言葉に対する侮りは、神の言葉を素直に聴き従うことを鈍らせ、罪を犯させます。しかし、主は、人を決定的に打ち砕かれることを通して、素直に悔い改める心を育てられます。主は、その時まで語り続けてくださるのです。
【祈り】
主よ、御前にへりくだる思いを与え、傲慢から私たちを解放して、今日も御言葉を聴かせてください。