申成日(広島教会牧師)
メッセージ:夫婦であることの恵み
【高知放送】
【南海放送】
おはようございます。広島教会の申です。
今朝の気持ちはいかがでしょうか。いつも穏やかな日々を過ごすことができますようにお祈りいたします。
今日は、「夫婦」について考えたいと思います。結婚されてない方、今は一人になっておられる方には申し訳ございませんが、共に考えることも出来ると思いますので、最後まで付き合っていただければ幸いです。
「夫婦」という言葉を聞くと、すぐ思い出すことはどんなことがあるでしょうか。「仲がいい」という言葉が思い浮かぶならば素晴らしいかもしれませんが、わたしはなぜか、「夫婦喧嘩」という言葉がすぐ思い浮かびます。わたしと同じく共感できる方もおられるでしょう。
わたしは、今までいろいろな夫婦を見て来ましたが、ほぼ共通していることが一つあります。それは、「性格が全く違う」ということです。「よく一緒に暮らせるな」と思う夫婦も結構いました。あれだけ性格や考え方が違うと、相当の喧嘩もあったんだろうし、何度も離婚を考えたことがあったかもしれません。
実はわたしも、妻と結構性格が違います。だから、新婚の時が過ぎて、子供が生まれてから、その性格によって喧嘩することも度々ありました。でも、日曜日は教会で説教をしなければならないので、土曜日の夜は、あまり喧嘩しないように努力した覚えがあります。といっても、これは過去形ではなく、現在進行形です。
離婚をする人々の中には、「性格の違い」という原因もかなりあるようですが、でも、性格が違うのは当たり前です。わたしが読んだ本の中に、「火星から来た男、金星から来た女」という本がありますが、結婚は、そのように、性格のみならず、生まれた環境も全く違う男女が結婚することですから、お互いに違うことは、言うまでもありません。
そして、神様は、男と女を助け合う存在として造ってくださいましたから、お互いに、自分が持ってない点に魅力を感じて選んだことだと思うと、お互いに大きな違いがあるのは、当たり前のことです。人って、そのように自分と大きな違いのある人に心惹かれ、そのような人と愛し合って、家庭を築くように、神様は造ってくださったのです。
聖書は、夫婦の教えについて、次のように語っています。「妻たちよ、主に仕えるように、自分の夫に仕えなさい。」(エフェソ5:22)、「夫たちよ、キリストが教会を愛し、教会のために御自分をお与えになったように、妻を愛しなさい。」(エフェソ5:25)と教えています。
これは決して、夫婦の間でどちらが上に立っているのかを教えていることではありません。夫婦というのは、イエス・キリストとその教会の関係のように、とても大切で、尊敬し合い、愛し合う関係であることを語る言葉です。
妻たちには、「夫に仕えなさい」と教えていますが、「主に仕えるように」、つまり「神に仕えるように」、という言葉が付け加えられています。一人の信者が、自分が信じている神を愛し、その神を信頼して、その神のために自分の最善を尽くすように、夫にもそのように接することを言っています。
夫たちには、「妻を愛しなさい」と言っていますが、どれほど愛すべきなのかと言えば、イエス・キリストが自分の命を与えるほど教会を愛しているように、「妻を愛しなさい」ということです。つまり、妻のためには自分の命さえ惜しまないほど、その妻を愛するようにと教えていることです。
これは、とてもお互いに信頼し合い、愛し合って、何よりも誰よりも、大切な存在として考えなれば不可能なことですが、夫婦というのは、そのような存在であることです。この聖書の教えを覚えながら、今、あなたの側にいる妻、夫を愛することのできる家庭を築きましょう。
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