7月4日(金) エゼキエル3章
「人の子よ、目の前にあるものを食べなさい。この巻物を食べ、行ってイスラエルの家に語りなさい。」
日本聖書協会『聖書 新共同訳』エゼキエル書3章1節
イスラエルの家に語ることが、預言者に求められたことでした。イスラエルの家は「反逆の家」だと、何度も繰り返されています。その反逆は、まず心の中のことです。「イスラエルの家は、あなたに聞こうとはしない」(7節)。聞かなくても、イスラエルの家に何か不都合なことがすぐに起こるわけではありません。ですから、民は悩むことはありません。
しかし、預言者は苦悩します。神の言葉である巻物を食べるように聞いて、それを自分のものとします。さらに民の反応によらずに語る責任が厳しく彼に課せられます。伝える内容は、死への警告です。イスラエルの家が、神への悪を悔い改めて生きるように、です。また、神の義を求めてあくまで忍耐して生きるように、です(17〜21節)。神に代わって語ります。ですから、神に向かって湧きおこる思いが、身近な預言者に向かいます。その警告が拒絶されるとき、まず憎まれるのは、預言者自身です。神に対する人びとの正直な心が、そこに現れます。
キリストを信じる人びとは知り続けます。キリストが、エゼキエルの務めを、ほかでもない私たちに対して、今日、果たしておられる、と。「言は肉となって、わたしたちの間に宿られた」(ヨハ1章14節)。
【祈り】
キリスト・イエスにおいて、私たちの心に語りかけ続けてくださる主に感謝申し上げます。