あさのことば

神の国の到来を祈る

放送日
2025年7月1日(火)
お話し
小峯明(船橋高根教会牧師)

小峯明(船橋高根教会牧師)

メッセージ:神の国の到来を祈る


 いかがお過ごしですか。船橋高根教会の牧師の小峯明です。
 
 イエス様が弟子たちに教えた祈りが、「主の祈り」と言われています。その祈りの前半に、「神様の国が来ますように」(ルカ11:2参照)との祈りがあります。もともとの言葉では、「あなたの国」と言う言葉です。「あなた」とは、ここでは神様ですから、「神様の国が来るように」と願っています。

 しかし、国は、「来る」よりも「行く」対象でしょう。海外旅行に行くときに、わたしたちは、外国に旅立って行きます。空港に国が来るのを迎えに行くことはありません。国自身が行ったり来たりと移動することもありません。しかし、イエス様は、「神の国が来るように」と願いなさい、と教えました。
 
 それは、神様の国がこの地上に到来し、姿を現し、実現しますように、との願いです。神様の国は、神様がご支配しておられますので、神様との平和が実現している領域です。誰もが、平和の実現を願うでしょう。戦争が終結することを、わたしたちは願っています。ですから、「神の国が来ますように」との祈りは、争いがなくなり、平和が実現することを願ってもいるわけです。

 神様の国には、地上の国のような、国境も軍隊もありません。あるのは、神様との交わりであり、礼拝です。弟子たちは、この祈りを大切にし、人々に伝えました。やがて弟子たちは、世界中にイエス様を伝え、この祈りも伝えました。今、世界中で、神様を礼拝する場所、教会が建てられています。

 イエス様の時代から約2000年が経ちますが、教会は、日本にも建てられています。神様を礼拝するところに、神の国の支配は姿を現します。神様のご支配は、日本まで伝えられて、日本にまで来たわけです。それは、今は教会として姿を示しています。神様の平和のご支配が、あなたのもとにまで来ているのです。

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