6月25日(水) 2テサロニケ3章
わたしたちは主イエス・キリストに結ばれた者として命じ、勧めます。自分で得たパンを食べるように、落ち着いて仕事をしなさい。
日本聖書協会『聖書 新共同訳』テサロニケの信徒への手紙Ⅱ 3章12節
パウロは、テサロニケ教会の中に、怠惰な生活をし、少しも働かず、余計なことをしている者がいるという報告を受けました。彼らは単に怠けているだけでなく、他の人のことに無駄に干渉して回っていました。
パウロは、テサロニケにいたときから、「働きたくない者は、食べてはならない」と命じていました(10節)。それなのに、なぜ彼らは働かなかったのでしょう。それは、主の再臨についての誤った見解によって、再臨が近いのなら働くことは無益だと思ったからなのかもしれません。あるいは、自分たちを霊的な人と自負し、手でする日常の労働は自分たちに相応しくない、自分たちが教会の霊的向上に専念する間、他の教会員たちは自分たちを支えるべきだと考えていたのかもしれません。
そんな彼らに対して、「自分で得たパンを食べるように、落ち着いて仕事をしなさい」と、主イエス・キリストに結ばれた者としてパウロは命じ、勧めました。彼自身は、福音宣教の働きをする際、生活費を教会に負担してもらうという使徒としての当然の権利をキリストのゆえに放棄して、昼夜大変苦労して働き続けました。
このように、教会を建て上げるために、愛を動機として自分の権利と自由を制限する生き方を私たちも身に着けたいものです。
【祈り】
主よ。わたしも喜んで教会を支える者となれるように助けてください。