石原知弘(東京恩寵教会牧師)
メッセージ:身近に感じるためにこそ
おはようございます。東京恩寵教会牧師の石原知弘です。
大事なものは、いつも目に見える場所や手の届くところに置いておきたいと思うもので、それが安心にもつながります。多くの宗教で、信仰の対象が目に見える物として造られるのも、そういう気持ちからでしょうか。仏像のような本格的なものも、お守りのようなささやかなものも、それらによって安心するということがあるかもしれません。
しかし、クリスチャンの生き方を教えてくれる「十戒」の第二戒には、「あなたはいかなる像も造ってはならない」とあります。神さまは目に見えない方であり、人間の手で造られた物で神さまをあらわしてはいけない、ということです。
詩編115編8節に、「偶像を造り、それに依り頼む者は 皆、偶像と同じようになる。」とあります。動くことも話すこともない偶像に頼ってしまうと、その人も、偶像と同じように命を失ってしまう、というのです。人は、自分で造った物ではなく、自分を造ってくださった神さまを信じることで、本来の命を生きることができるようになります。
「でも、別に像や物そのものを拝んでいるわけではなくて、神さまを身近に感じていたいだけ」という人もいるでしょう。しかし、お守りを失くしたら心配になるように、見える物に頼る信仰は、いつも不安と隣り合わせです。
聖書の神さまは、目に見えない方だからこそ、いつも身近にいてくださいます。この神さまと一緒に歩んでいきましょう。
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