3月3日(月) 申命記27章
あなたは石の上にこの律法の言葉をすべてはっきりと書き記しなさい。
日本聖書協会『聖書 新共同訳』 申命記27章8節
モーセは、イスラエルの長老と民に、約束の地に入ったら、いくつか大きな石を見つけ、それをエバル山に立て、漆喰を塗り、石の上に今まで主が語ってこられた律法の言葉をすべて書き記すように命じました。
石に刻まれた文字は、その石が破壊されない限り、消えることはありません。つまり、律法が石に刻まれるとは、イスラエルに対して神の律法が確かに与えられているということを示しています。また、イスラエルも、神の律法を、決して無くならない確かなものとして所有しているということを意味しています。
また、山は神の臨在の場所を象徴しています。つまり、律法を記した石をイスラエルがエバル山に立てるということは、神の御前に、この律法を守るという証しを立てることを意味しているのです。さらに、石を立てた場所には、祭壇も築かれました。民は祭壇で神を礼拝するたびに、律法に従って生きる思いを自覚させられていくのです。
御子イエス・キリストは十字架の死に至るまで神の律法に完全に服従して、律法を成就してくださいました。それゆえ、私たちもキリストへの信仰を通して、神を礼拝するたびに、キリストの律法に従って生きる決意を新たにされていくのです。
【祈り】
どうか私たちが、恵みの契約の民として、キリストの律法に誠実に従って歩むことができますように。