今井献(仙台カナン教会牧師)
メッセージ:教会をつくる準備
おはようございます。仙台カナン教会の今井献です。
マルコ福音書3章13節以下に、イエスが特別な弟子12人を選んで「使徒」と名づけたことが記されています。イエスの死と復活の後、この12使徒が土台となって教会がつくられるので、重要なできごとです。
12人という数字は、旧約聖書にある神の民である12部族に合わせたものです。イエスは復活後に、新しい神の民である教会をつくるのですが、その教会は、旧約聖書の12部族を受け継ぐものであることを、12使徒の選出という数の一致で示したのです。
この12使徒の任命が、山の上でおこなわれたことにも意味があります。12部族からなる旧約の神の民は、出エジプト記24章に記されているように、シナイ山で誕生しました。イエスも、山の上で使徒を選ぶことで、新しい神の民を準備しているのです。
ただし、教会という神の民は、キリストの復活の命に満ちたものであるので、キリストの死と復活なしには始まりません。それゆえキリストは、この12使徒の選出において、ご自分の死を準備しました。それが、イエスを裏切るユダを12人に加えたことであり、19節に「イスカリオテのユダ。このユダがイエスを裏切ったのである。」(マルコ3:19)と書いているとおりです。
イエスが12使徒を選出して教会を準備することは、ご自分の死を準備することでもありました。イエスの死と復活が教会の真の土台であることを知ってください。
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