尾崎純(東仙台教会牧師)
メッセージ: メリー・クリスマスの意味
おはようございます。日本キリスト改革派の東仙台教会で牧師をしております、尾崎純と申します。
クリスマスという言葉は、「キリストのミサ」という意味ですが、キリストの誕生をお祝いして、「メリー・クリスマス」とあいさつします。「メリー」という言葉は、「楽しい」という意味ですが、イエス・キリストがお生まれになったその日は、決して楽しいものではありませんでした。
聖書によれば、マリアは結婚前に、聖霊によって身ごもりました。しかし、そんなことを信じる人がいるでしょうか。もし、婚約者のヨセフがマリアを訴えれば、マリアは死刑になり、当然、お腹の中のキリストも命はなかったはずです。
しかし、ヨセフは事を荒立てず、ひそかに縁を切ろうとしました。そのヨセフに、夢の中で天使からお告げがあって、ヨセフは、マリアとお腹の中の子を受け入れました。ヨセフが、自分の名誉よりも、マリアとお腹の子の命を重んじたからこそ、クリスマスはあるのです。
クリスマスは、ヨセフにとって犠牲を引き受けることであり、マリアにとっても、キリストにとっても、命がけのことでした。そして、その結果、この世に光がもたらされることになり、私たちが、「メリー・クリスマス」とお祝いすることができるようになったのです。