山下正雄(ラジオ牧師)
メッセージ: 風見鶏
ごきげんいかがですか。ラジオ牧師の山下正雄です。
明日28日は語呂合わせから「ニワトリの日」と呼ばれています。ニワトリといえば、ヨーロッパの教会には風見鶏がついているのを目にします。実はこれには由来があります。
最後の晩餐の席上で、弟子たちはキリストから「あなたがたは皆わたしにつまずく」と告げられました。しかしペトロは一人、「たとえ、みんながつまずいても、わたしはつまずきません」「主よ、御一緒なら、牢に入っても死んでもよいと覚悟しております」と大見得を切ります。
ところが、いざキリストが捕らえられ、厳しい尋問にさらされるのを見て、ペトロはキリストが予告した通りに、鶏が2度鳴く前に、3度キリストを知らないと言ってしまいます。教会堂の風見鶏はその出来事を思い起こさせます。けれども、そのことを前もってご存じであったキリストは、ペトロにおっしゃいました。「わたしはあなたのために、信仰が無くならないように祈った。」
信仰とは自分ひとりの力で何とかなるものではありません。祈ってくださるキリストがいるからこそ、信仰が弱るときにも立ち直ることができるのです。風見鶏はそのことも思い起こさせてくれます。
きょうの聖書の言葉…「しかし、わたしはあなたのために、信仰が無くならないように祈った。だから、あなのたは立ち直ったら、兄弟たちを力づけてやりなさい。」ルカによる福音書22章32節