木村恭子(川越教会牧師)
メッセージ: 父の葬儀
川越教会の木村恭子です。
私は昨年7月に父親の葬儀の司式をしました。高齢でもあったので、家族、親族を中心の小さな葬儀でした。その中にクリスチャンは3人だけ。キリスト教葬儀は初めて、賛美歌も、お祈りも初めて、という人がほとんどでした。しかし参列された方々が、真剣に、語られる聖書の言葉に耳を傾けているのがよくわかりました。
父は、亡くなる1年前に病院のベッドで洗礼を受けました。その後礼拝に出席することは叶いませんでした。教会と共に、主にある兄弟姉妹と共に歩むという経験もできませんでした。誰かに自分の信仰を伝え、証しする、という機会もありませんでした。
けれどその生涯の最後に、自分の親族や身近な人たちに、福音を証しして旅立っていったのだなあと、そんな風に思える葬儀でした。
私は自分で葬儀の司式をしたので、その時は、悲しみを感じるゆとりはありませんでした。泣くこともできませんでした。けれど時がたつにつれて、父が地上にいないことのさみしさを覚えています。
しかし、一方では、病の苦しさから解放された父が今、キリストと共にいる。そう信じることで大きな慰めを受けています。
聖書のことば
「主イエスを信じなさい。そうすれば、あなたも家族も救われます。」(使徒16:31)
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