杉山昌樹(新座志木教会牧師)
メッセージ: イエスを見上げる
いかがお過ごしですか。新座志木教会の杉山です。
旧約聖書には、当時のイスラエルの人たちが、奴隷とされていたエジプトから脱出して、現代で言うところのパレスチナ地方に旅をするという出来事が克明に描かれています。
イスラエルの人たちは、神様に何度も助けられるのですが、しかし、つらい思いをしますとたちまち、神様は何を考えておられるのか、と不平を口にするようになる、ということが繰り返し起きています。
それは一つのパターンと言ってしまってもよいほどですが、そのような中で、少々変わったことが書かれているところがあります。
ある時、イスラエルの人々は例によって、「こんな食べ物ではやっていけない」と神様に文句を言うのですが、その時に、神様は炎の蛇を民に送ったというのです。その蛇にかまれた人は、激しい痛みに苦しみました。そこでリーダーであるモーセが神様に祈りますと、「蛇をつくれ」と言われましたので、青銅で蛇の模型を作って、竿につるしましたところ、それを見た人は癒されたというのです。
この出来事は、現代の私たちにも通じるところがあるのではないでしょうか。私たちも、日常におきまして、様々な問題に出会い、嘆きます。神様などいないと言いたくなります。しかも、そのような問題の原因を、自分で作ってしまっていることに気が付かずに苦しみます。
そのような時に、実は私たちにも、あの青銅の蛇が与えられています。それはイエス・キリストです。
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