エレミヤ17章 全知の主に委ねる
主よ、あなたがいやしてくださるなら
わたしはいやされます。
あなたが救ってくださるなら
わたしは救われます。
あなたをこそ、わたしはたたえます。(エレミヤ17:14)
エレミヤは「主よ、あなたがいやしてくださるなら、わたしはいやされます。あなたが救ってくださるなら、わたしは救われます。あなたをこそ、わたしはたたえます」と、主を賛美しています。しかし、このように主を賛美するエレミヤには、預言を語ったがための嘆きがありました。
エレミヤの苦しみは、彼が語った「北からの災い」の預言が実現しないことに対する人びとからの嘲笑でした(15節)。エレミヤはスキタイ人の襲来を預言しましたが、その襲来はなく、かえって民の敵であったアッシリア帝国が弱体化します。また後にユダの民を滅ぼすことになる「北からの災い」であるバビロニア帝国も、まだ強大ではありませんでした。
また、エレミヤには大きな悲しみがありました。それは、民のために熱心にとりなしの祈りをしてきたエレミヤでしたが、速やかに民に災いを下すよう神に求めたと誤解されたことです(16節)。
理不尽な民の嘲笑と誤解の中で、エレミヤは「あなたはよくご存じです」と、主にすべてを委ねています。私たちも全知の主にすべてを委ねる信仰に生きましょう。
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